軟膏・クリームは人差し指の第一関節の長さに出した量を大人の手のひら2枚分に塗るのが目安。

一般皮膚科診療
一般皮膚科診療
皮膚は、私たちの体全体を覆い、成人で約1.6㎡の面積、体重の約16%を占める人体最大の臓器です。皮膚は、外界と直接接しているため、私たちの体を病原菌や外部の刺激から守り、体温の調節や水分の喪失を防ぐ機能を持ち、感覚器としての役割を果たすなど、生命を維持するために非常に重要な役割を担っています。
皮膚疾患にはたくさんの種類があり、その原因も多岐にわたります。最外層で外界と接しているため外的な因子によるもの、内科疾患によるもの、アレルギーや自己免疫によるもの、加齢によるもの、さらには腫瘍など、原因はさまざまで、場合によっては原因が特定できないこともあります。そのため、治療が難しく、長期にわたって症状に悩まされる慢性疾患も少なくありません。
当院では、患者様一人ひとりに合った治療法を提供できるように努めてまいります。塗り薬や飲み薬、悪化因子の特定と除去、日常生活のアドバイス、光線治療などを組み合わせ、日常生活に支障がないように症状をコントロールし、改善を目指します。原因が特定できる疾患については、診察・検査をもとにできるだけ正確な診断をつけて治療を進めていけるように努めてまいります。
このような方はぜひ一度当院にお越しください
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蕁麻疹(じんましん)はよくある皮膚の病気ですが、原因がはっきりしないことも多いです。症状や治療法は人によって大きく異なります。
★当院では難治性の特発性慢性蕁麻疹にオマリズマブ(ゾレアR、4週間に1回の注射の治療)を行っております。
接触皮膚炎は、皮膚が特定の物質に触れることで起こる皮膚炎のことです。
症状は、原因物質に触れた部分に現れます。アレルギー性の場合は、触れた場所だけでなく、広範囲に広がることもあります。
(注1)パッチテストについて
◎スケジュール:
水曜日:パッチテスト貼付(腕か背中)
金曜日:パッチテストをはがす、48時間後判定
土曜日:72時間後判定
翌週の水曜日 判定7日後(特に金属パッチテストの場合)
◎水曜日の夜と木曜日の夜は入浴できません。貼付部位をぬらさなければ入浴可です。
◎汗をかくと正しく検査ができませんので水曜日~金曜日までは汗をかかないように注意してください。
◎夏場(7月~9月)は不適です。
湿疹は、皮膚の炎症の総称で様々な原因があります。
手荒れとは、手の皮膚のバリア機能が低下し、乾燥や炎症を起こしている状態のことです。進行性指掌角皮症(しんこうせいししょうかくひしょう)、汗疱型手湿疹、乾燥・亀裂型手湿疹などに分類されます。手に触れるものでかぶれているアレルギー性接触性皮膚炎、刺激性接触皮膚炎のこともあります。
手荒れの原因は一つではなく、様々な要因が重なって起こることが多いです。
手荒れの症状は、軽度なものから重度なものまで様々です。
手荒れの対策は、原因を取り除き、皮膚のバリア機能を回復させることが基本です。
空気が乾燥する冬場は特に皮膚の乾燥がひどくなります。
軟膏・クリームは人差し指の第一関節の長さに出した量を大人の手のひら2枚分に塗るのが目安。
感覚的にはティッシュが貼りつく程度のべたつき感が目安です。
にきびは多くの人が経験するとても身近な皮膚疾患です。とくに思春期にできることが多く、気にする方も少なくありません。にきびの直接的な原因は、皮脂の過剰な分泌と毛穴の詰まりです。過剰に分泌された皮脂が毛穴にたまり、白ニキビになります。この毛穴にたまった皮脂を栄養源にして、アクネ菌が増殖して症状を悪化させ赤ニキビ、黄色ニキビに進みます。
大人のにきびは、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足、紫外線、ストレスや生活環境など、様々な要因が複雑に絡み合ってできることが多く、治りにくい特徴があります。治療は、にきびの種類と重症度を判断し、塗り薬、飲み薬(抗生物質、ビタミン剤、漢方薬など)を使用します。
適切な治療を行わず放置してしまうと、毛包の組織が破壊され「にきび跡」になる場合があるので注意が必要です。以前は軽いうちはスキンケアで対応し、症状がひどくなったら医療機関にかかるケースが一般的でしたが、近年は治療法が進み、早期の症状から医療機関で治療できるようになっています。にきび症状でお悩みの際は、放置せずにご相談ください。
単純ヘルペスウイルスに感染することで発症します。口の周りや口内に小さな水ぶくれや傷ができる1型と、外陰部やでん部など下半身に発症する2型の2種類のウイルスがあります。初めて感染したときは、人によってひどい症状が出現することがあります。口内に小さな深い傷ができ痛みで水分がとれなかったり、高熱や歯ぐきが赤く腫れて出血したりすることもあります。治療は抗ウイルス薬を使用します。疱疹が出る前にチクチクするといった予兆があることが多く、その時点で薬物療法を始めると治りが早まります。単純ヘルペスウイルスは神経節に入って潜伏するため、薬で完全に取り除くことができません。そのため寝不足、疲労、かぜなどで免疫力が低下すると再発することがあります。
水痘(みずぼうそう)と同じウイルスによって発症する病気です。頭のてっぺんから足の先までの左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが多数集まり帯状に出現します。上半身に現れることが多く、顔面、目の周囲にみられることもあります。ピリピリと刺すような痛みが生じ、夜も眠れないほど激しい場合もあります。顔に生じた場合、目の障害や顔面神経麻痺、内耳障害によるめまい・耳鳴りなどが起こることがまれにあります。多くは、皮膚症状が治ると痛みも消失しますが、神経の損傷によってその後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛」という合併症が残ることがあります。
帯状疱疹は早く皮膚科を受診し、早期に治療することが非常に大切です。早期治療により、帯状疱疹後疼痛の発症を低減することが期待できます。
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水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が足の皮膚に入り込んで発症する病気です。白癬菌が増殖しやすい夏に症状の悪化がみられます。足白癬は趾間(しかん:指の間)型、小水疱(しょうすいほう:水ぶくれ)型、角質増殖型のタイプに分類されます。趾間型は、足指の間の皮膚がふやけたように白くなり、じくじく、かさかさ、赤み、水ぶくれなどが生じます。小水疱型は、土踏まずや足指に水ぶくれや細かい皮むけが生じます。角質増殖型は、踵(かかと)を中心に足裏の皮膚が厚くなり、ひび割れたり、粉をふいたりした状態になります。冬に乾燥やひび割れを起こしやすくなります。これらのタイプが混在することもありますし、かゆみがないこともあります。治療は病態に応じて塗り薬や飲み薬を使用します。
いぼは皮膚から盛り上がっている小さなできもので、ヒトパピローマウイルスの感染によって発症します。ウイルス性疣贅(ゆうぜい)と呼ばれています。いぼのウイルスは傷などから皮膚に入り、皮膚の深層の細胞に感染して、周囲の正常細胞を押しのけて増殖し続けます。痛みやかゆみは伴いませんが、放置するとさらに増えたり、人にうつしたりすることがあります。小児からご年配の方まで男女を問わずみられます。
いぼができ、掻いて治そうとするとかえってウイルスを拡散してしまう可能性があります。いぼを見つけたときは、数が少ないうちにご相談ください。いぼの治療は、主に液体窒素による冷凍凝固療法もしくは塗り薬になります。漢方薬を併用するとヒトパピローマウイルスに対して免疫が働きだして一気に治ることがあります。
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