小児皮膚科|長崎市川口町|浦上駅隣接の皮膚科|たさき皮ふ科・アレルギー科

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小児皮膚科

小児皮膚科|長崎市川口町|浦上駅隣接の皮膚科|たさき皮ふ科・アレルギー科

小児皮膚科

子どもの皮膚は大人に比べて薄く、分泌される皮脂が少ないため乾燥しやすく実はとてもデリケートです。またお子さんが痒がって掻いていると、本人にとってもストレスですし、その様子を日常的に見ることは親御さんにとってもかなりのストレスだと思います。お子さんの皮膚の状態に合わせたスキンケア方法や日常生活での注意点などもお伝えしながら、一緒に適切な治療をしていきましょう。
子どもは肌と肌の触れ合いが多いため、兄弟やお友達から水いぼがうつることがよくあります。水いぼの治療はピンセットでつまみ取る治療になりますので痛みを伴います。これについては麻酔のテープを水いぼの上に貼ってきて頂いて痛みを軽減する方法をご提案しております。
またスイミング、はだし保育などや家族からウイルス性いぼがうつることがあります。ウイルス性いぼの代表的な治療は液体窒素療法でこれも痛みを伴います。当院では少し時間はかかりますが痛みのない塗り薬の治療もご用意しております。
お子さんとご家族にとって、病院はできれば行きたくない場所ですが、少しでもその負担を和らげることができるように取り組んでいます。

小児皮膚科でみる代表的な疾患

おむつかぶれ

尿や便などが刺激となり、おむつが接触する部位に赤いブツブツやただれが生じます。特に下痢便の時に悪化しやすいです。おむつをこまめに替えて、清潔と乾燥を保つことが予防とケアになります。おむつを替えるときは、はずした後、患部を少し乾かしてから装着すると良いでしょう。清潔は大切ですが、洗いすぎには注意が必要です。石鹸を使用するのは11回とし、すすぎ残しのないように十分に流しましょう。早く治すためには塗り薬が有効です。
カビの一種であるカンジダ菌の感染も同じような症状がみられるので注意が必要です。数日間ケアしても症状が改善しない場合は、お早めに受診してください。

とびひ(伝染性膿痂疹)

初夏から夏にかけて乳幼児や学童によくみられる病気です。皮膚表面に細菌が感染し、水疱や発赤、びらんなどができます。かゆみが強く、掻きむしった手を介して、水ぶくれやかさぶたが広がります。この広がり方から「飛び火」と呼ばれています。
細菌は健康な皮膚には感染しませんが、傷ができたり、アトピー性皮膚炎があったりすると、皮膚の抵抗力が弱くなり感染してしまいます。治療は抗生剤を内服し、患部をシャワーと石鹸で洗って清潔にして抗生剤入り軟膏を塗布します。適切な治療により、一週間程度で治っていく病気です。生活上では、患部をしっかりシャワーで洗い流すなど清潔を保ち、兄弟と一緒に入浴したりタオルの共用を避けてください。

水痘(水ぼうそう)

水痘・帯状疱疹ウイルスが咳やくしゃみで飛び散り、それを吸い込んだり(空気感染、飛沫感染)、水疱が破れて出てきた液に触ったりする(接触感染)ことで起こります。3738度程度の発熱とともに、赤い小さな発疹が現れます。発疹は、水が入ってふくらんだ水疱になり、かゆみが強くなります。水疱は2~3日でしぼみ、黒褐色のかさぶたになり、1週間程度で治ります。治療にはウイルスの増殖を抑える治療と、発熱やかゆみなどの症状を緩和する治療があります。軽度から重度まで患者様によって様々な症状が現れるので、医師の判断のもと適切な治療を受けましょう。
なお、水ぼうそうは学校保健安全法で、すべての発疹がかさぶたになるまで登校を停止するように決まっています。

りんご病(伝染性紅斑)

リンゴ病はウイルス性疾患で、両ほほにりんごのような真っ赤な発疹が生じ、腕や大腿部には編み目模様の発疹が広がります。初夏から秋にかけて幼稚園や保育園、学童に発症することが多く、ときには患部にほてりやかゆみを伴うこともあります。年長児や大人では頭痛や関節痛、微熱が伴うこともあります。数日~1週間程度で発疹は消えますが、日光や入浴などの刺激によって再び出現することがあります。特定の治療法はなく、症状に対する対症療法を行います。

水いぼ(伝染性軟属腫)

水いぼは、イボウイルスとは異なる伝染性軟属腫ウイルス(ポックスウイルスの一種)の感染で発症する病気です。直径数mm程度のドーム状のぶつぶつが皮膚に現れます。かゆみを生じることがあり、掻くことで内容物が皮膚に付着すると次々とうつっていきます。水いぼは、感染したお子さんとの直接的な接触だけでなく、タオルや浮輪、ビート板などでも感染します。プールのときにはこれらの共用を避けるとともに、プール後はシャワーできれいに洗いましょう。
自然治癒が期待できる病気ですが、放置すると数か月から1年以上を要する場合が多く、その間に全身に波及したり、他者の感染源となったりする可能性があります。ですから集団生活を送っているお子さんは、数の少ないうちに積極的に治療を行うことが大切です。治療は専用のピンセットでつまみとる方法が確実ですが、痛みを伴うため麻酔のシールを貼ってきて頂き1~2時間後に取る方法をおすすめします。自分の中で免疫ができるまで水いぼは繰り返し生じます。

いぼ(尋常性疣贅)

いぼは皮膚から盛り上がっている小さなできもので、ヒトパピローマウイルスの感染によって発症します。このウイルスは傷などから皮膚に入り、皮膚の深層の細胞に感染して、周囲の正常細胞を押しのけて増殖し続けます。痛みやかゆみは伴いませんが、放置するとさらに増えたり、人にうつしたりすることがあります。小児からご年配の方まで男女を問わずみられます。
いぼができ、掻いて治そうとするとかえってウイルスを拡散してしまう可能性があります。いぼを見つけたときは、数が少ないうちにご相談ください。いぼの治療は、炭酸ガスレーザー治療や液体窒素による冷凍凝固療法などがありますが、塗り薬、貼り薬、漢方を併用するなどご本人に適しているものを選んで行います。

シラミ症(アタマジラミ)

小学校低学年までのお子さんに多くみられ、シラミが頭髪に棲みつくことで発症します。シラミは頭皮から吸血し、吸血された部分がかゆくなります。そのため頭を掻いて湿疹が生じたり、髪の毛にフケのようなもの(シラミの虫卵)が増えたりします。シラミの成虫は動きが早く見つけにくいため、髪に付着している虫卵を探しましょう。虫卵は指で摘まんでも毛髪にくっついて取りにくく、楕円形、乳白色、光沢がある、といった特徴があります。このような物体を見つけたらシラミを疑ってください。治療はシラミ駆除薬のシャンプーを使用します。髪を櫛でとかすことも有効です。
シラミは頭と頭の接触や寝具、帽子、タオル、ブラシなどでうつる場合が多く注意が必要です。これらの物は、専用のものを使用し、共用を避けるようにしましょう。

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